日本洞窟学会第44回大会(宮城県気仙沼大会)

開催にあたって

本大会は宮城県北東部の三陸沿岸地域にある気仙沼市で開催されます。東北地方太平洋側の北上山地や阿武隈山地には、有名な安家や仙台平などのカルストがありますが、これらの他にも大小様々なカルストが点在しています。気仙沼市の海岸付近から山地にはペルム系石灰岩が散点的に分布していて、それら石灰岩体中には約30 の洞窟が知られています。その中には、気仙沼湾最奥部の神明崎にある管絃窟のように、洞床の大部分が海水面下に沈んだ珍しい洞窟もあります。

三陸沿岸は変化に富んだ風光明媚なリアス海岸として知られており三陸復興国立公園の指定も受けていますが、一方で津波による被害を繰り返し受けてきた地域でもあります。2011 年3 月11 日に発生した津波は、気仙沼市を含む太平洋沿岸域に甚大な被害をもたらしました。この震災から7 年余りが経過しましたが、気仙沼市はいまだ復興の途中にあります。洞窟学会会員には、力強く復興に邁進する気仙沼市の現状を見ていただき、また、気仙沼市民の皆さんとともに、気仙沼市の洞窟や三陸ジオパークのジオサイトの巡検および学術講演会・市民講演会などを通して、洞窟学・地球科学・災害科学への関心・見識を高めていただくきっかけとなれば幸いです。

参加対象

日本洞窟学会会員、気仙沼市市民、学生、一般

主要日程

2018 年(平成30 年)10 月6 日(土)~ 8 日(月・祝)

会場

主会場:気仙沼中央公民館(宮城県気仙沼市魚市場前1-1)

大会組織

主催:日本洞窟学会(学会長:後藤 聡)
共催:気仙沼市教育委員会、三陸ジオパーク気仙沼推進協議会
後援:気仙沼観光コンベンション協会、五十鈴神社、気仙沼ケーブルネットワーク、東北大学総合学術博物館
ラヂオ気仙沼、宮城テレビ、三陸新報社、河北新報社、東北放送、仙台放送、東日本放送


実行委員会
実行委員長:山田 努(東北大学・日本洞窟学会副会長)
副委員長:齋藤益男(気仙沼市教育委員会教育長)
事務局長 :平 宗雄(あぶくま・けいばぁず・くらぶ)
会計幹事 :菊地敏雄(東山ケイビングクラブ)

実行委員:
東山ケイビングクラブ(山口泰史、松本 力)
明治大学地底研究部(西條達哉、田中亮悟、廣瀬数馬、小廣理紗、佐野千優)
東京農業大学農友会探検部(有馬千夏、奥沢香那、安田悠二)
東洋大学探検部(成海拓弥、小林恭也、久光竜太、塩谷智大、足立純弥)