
未踏の大洞窟へ 秋芳洞探検物語
海鳥社 定価1,800円 櫻井進嗣著 235ページ 1999年11月20日発行 ISBN4-87415-291-0
秋芳洞の探検史から始まり、著者が秋芳洞探検へ踏み出すまでの軌跡、 サンプを越えた先へケイブダイビングという手段を使ってまで到達しようとした理由や、 その探検の様子、その前後での精神的な葛藤などを記した本。

挑戦者たち 未知なる水中洞窟に挑む
翔泳社 定価2,200円 ローバート・F・バージェス著 春日倫子訳 364ページ 1999年8月5日発行 ISBN4-88135-777-8
「The Cave Divers」の訳書。フランスの洞窟学者カストレから始まる水中洞窟の歴史の紹介から始まり、 フロリダ、メキシコなど北米、中米における水中洞窟に残された遺跡探査の話、 さらには200mを越える大深度での洞窟潜水への挑戦などのエピソードや、 洞窟潜水の最中に命を落したり、落しかけた話などが書かれている。
地底研マニュアル
明治大学地底研究部編 200ページ 1998年2月28日発行
明治大学地底研究部が創立20周年を記念して、作成した洞窟調査マニュアル。 探検技術から、渉外、洞内地形、生物や鉱物の調査方法まで、 非常に広範囲に触れられている。

カルスト: その環境と人びとのかかわり
大明堂 定価6,800円 漆原 和子編 325ページ 1996年3月28日発行 ISBN4-470-60014-8
日本地理学会のカルスト地域作業グループが作成した専門書。カルストと人間の関わりといった人文分野から自然科学分野までが触れられている。また後半部に「カルスト用語集」があり、洞窟学に関する用語がまとめられている。
Single Rope Techniques in Japan 2
定価2,500円 Japan SRT Project編 214ページ 1995年8月25日発行
ケイビング技術のなかでも特に高度なテクニックの要求されるシングル・ロープ・テクニックの 専門書。またその応用としての基礎的なレスキューにもページが割かれている。

ケイビング入門とガイド
山と渓谷社 定価2,300円 近藤純夫編 260ページ 1995年3月10日発行 ISBN4-635-15012-7
YAMAKEIアドバンスド・ガイドシリーズの一冊として発行されている。ケイビングの魅力とは何かに始まり、基本装備、基本技術から洞窟学、 竪穴でのラダーやシングルロープテクニックなど高度なテクニックまでと、 全国各地の洞窟の紹介などがある。
すねぐろの洞穴行脚
鹿島 愛彦著 194ページ 1995年2月19日発行
著者が1957-1995年の間に行った洞穴関係の記録と、 それまで未公表であった報告書類をまとめた本。
秋吉台と鍾乳洞探検
山口ケイビングクラブ発行 230ページ 1992年11月10日発行
山口ケイビングクラブ創立30周年を記念して作られた。秋吉台の洞窟探検史、 洞窟潜水史、洞窟探検記など興味深い内容が多い。
自然人のための本箱 もっと深く~地球の穴と遊ぶ
岩波書店 定価1200円 近藤 純夫著 212ページ 1990年6月6日発行 ISBN9784000040846
著者の主催する「地球クラブ」が、 パプアニューギニアとトルコへ洞窟遠征に行った時の様子をつづった紀行文。
洞穴学ことはじめ
岩波新書 吉井 良三著 1988年4月1日発行 ISBN978-4004160229
日本の洞窟学の黎明期の様子が良く描かれている。
ライフ地球再発見 洞窟
西武タイム ドナルド・デイル・ジャクソン著 日本語版監修上野 俊一、斉藤 靖二 176ページ 1988年発行
シリーズの1冊で単独での販売はされていない。洞窟探検の初期の歴史について、フランスの洞窟学者マルテルや米国で起きたフロイド・コリンズの事故など詳しく説明 されており、読んで面白い本である。
竜ヶ岩洞物語
古室企画室 定価700円 作:小室 勉 画:山本まさはる 197ページ 1986年7月20日発行
静岡県にある著名な観光洞の竜ヶ岩洞の発見から開発までの物語を漫画にしたもの。 竜ヶ岩洞の開発に情熱を傾けた故・戸田貞雄氏を中心に描かれている。
富士山の洞穴探検
緑星社 定価1000円 遠藤 秀男著 236ページ 1983年6月1日発行
富士山周辺の溶岩洞にまつわる伝説や洞窟内の様子について記されている。
山と洞穴
山内浩著作集出版委員会 478ページ 1983年12月28日発行
日本の洞窟研究・探検の草分けである 故・山内 浩氏の洞穴と山に関する著作を集めた著作集である。 著者は日本全国の洞穴を巡っていて、その洞穴紹介が掲載されている。 また、日本のケイビングの黎明期の様子も興味深い。
洞穴の科学
山内 浩著 46ページ 日本洞穴学研究所発行 1983年3月31日発行
竜泉新洞科学館を見学した人のために、 洞窟学全般についてわかりやすく書かれている。

素晴らしき地底の世界
日本テレビ発行 定価2,800円 永田 孝文監修 160ページ 1982年4月14日発行
カラー写真を多用し、地底空間の魅力を良く伝えている。日 本の洞窟だけでなく海外の洞窟も紹介され、内容は古くなっているが洞窟学、ケイビングについても取り上げられている。ケイビングの魅力を知るのにお勧めの一冊である。
洞窟の世界
葦書房 定価5,800円 藤井 厚志訳 1982年1月1日発行
英国で出版された「The World of Caves; A. C. Waltham (Orbis Publishing, London, 1976)」の翻訳本。 内容は少々古いけれど、世界各地の著名な洞窟について良く触れられている。
日本列島洞穴ガイド: 暗黒の世界への旅
コロナ社 定価3,000円 加藤 守著 156ページ 1981年12月5日発行 ISBN1044-505391-2353
観光洞を中心に、いくらかの管理洞、自然洞など計100本の洞窟が紹介されている。内容的には洞口までのアプローチと、洞内の簡単な案 内で、測量図は掲載されておらず、案内されている範囲も、あまり奥に入らない安全と思われる区間のみである。入洞のための渉外方法も掲載されているが、出版から時間が経っており、既にあまり役に立たなくなっている。
洞窟学入門
講談社 定価500円 上野俊一、鹿島愛彦著 234ページ 1978年7月20日発行 ISBN0240-179610-2253(0)
日本での洞窟生物学の歴史を交えての、洞内生物の紹介や 鍾乳石のできかたや種類、洞内鉱物や堆積物についての説明がなされている。