平尾台大会ニュース No.2  平尾台クリーン大作戦 !!

seiga1  春さかりの平尾台で「平尾台クリーン大作戦 !!」が開催されました。例年、北九州市の平尾台グラウンドワーク(*1)の一環で、行楽シーズン前に野焼きで歩きやすくなった台上のゴミ拾いを実施して いましたが、今年は平尾台大会の準備を兼ねて、地下の部として大会で入洞する洞窟の清掃が加わりました。

  平尾台グラウンドワーク 平尾台クリーン大作戦 !!
主催:福岡県平尾台自然観察センター
共催:平尾台自然の郷、日本洞窟学会、カマネコ探検隊、青龍クラブ、北九州市、行橋市、苅田町、勝山町、香春町
地上の部 3月14日(日)10:30〜15:30
   参加者:176名(一般参加者、地元、行政、企業、団体、ボランティア)
   回収ゴミ:4トントラック4台分
地下の部 3月21日(日)10:00〜15:00
   参加者:約50名(一般参加者、ケイバー、団体、ボランティア)
   回収ゴミ:軽トラック1台分

   地下の部の作戦対象は、古くからよく知られ、国の天然記念物に指定されている青龍窟です。洞口部分が広く、一時期観光化されていたこともあって、ケイバー だけでなく一般の人も気軽にのぞくことができます。洞窟全体の清掃が実施されたのは初めてでしょう。
   参加者は10時に平尾台自然観察センターに集合。洞窟に初めて入る参加者も多いため、スタッフからカルスト地域の自然の特徴と環境保全についての解説や洞 窟探検の注意がありました。
  12時頃から洞窟周辺班、洞口班と洞奥班に分かれて活動開始。洞口班は青龍クラブの案内で洞口ホールとその下の旧観光ルート、地下川を担当 しました。かつて観光洞として公開されたことがあり、今でも懐中電灯を持って探検気分の入洞者が多い部分だけあって、缶、ビン、ガラス片、木片、紐など次 々にゴミが見つかりました。大物は車のタイヤやトタン板。どうしてこんなものが持ち込まれたのか不思議です。ただゴミを拾うだけではなく、洞窟内でスタッ フから参加者に洞窟環境の保全についての実地解説がされました。
  洞奥班はカマネコ探検隊と九州大学探検部のケイバー9名が二手に分かれ、ナウマン支洞と田代の岩屋から入洞。普通はケイバーしか入らない部 分なので洞口部に比べるとゴミは少ないですが、それでも布片(ツナギから剥がれたポケット?)、小型シャベルと鉄杭(調査の忘れ物?)、プラスチック片 (電池包装?)などを回収。ゴミよりも、壁の落書きや泥手形、泥人形、泥団子などが目につきました。ナウマン支洞は獣骨化石が産出するため、平尾台自然観 察センターでは2年前からケイバーに入洞自粛をお願いしていますが、命綱用のテグスと、急斜面に残置されたロープを回収しました。最近、洞窟に慣れていな い人たちが持ち込んだものと思われます。
  青龍窟の探検が始まって以来の大掃除は予想外の大量の収穫を得て終了しました。ゴミを探すために隅々を詳しく見て回ったため、獣骨化石や美 しい鍾乳石を新たに発見するという成果もありました。しかしまだ、大理石に刻まれたり、ペンキやスプレーで描かれた落書きの処理が課題として残っていま す。
  今後も大会の一環として地域の洞窟清掃活動を行うことは、洞窟環境への人間活動の影響について考えるために有効だと実感しました。

*1 平尾台グラウンドワーク  北九州市ではカルスト台地・平尾台の環境改善に地域住民・企業・行政が力を合わせるグラウンドワーク活動を導入し、「平 尾台グラウンドワーク事業」として、自然環境の保全・環境教育・地域資源活用の3点
をあげ、野焼き・クロスカントリー・夏の高原コンサート・観光祭り・風鎮祭・クリーン大作戦などを実施している。 
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  平尾台大会ニュース No.2
  2004年4月7日
  編集・発行 平尾台大会実行委員会
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添付写真:青龍窟の回収ゴミの一部(撮影:浦田健作)