日本洞窟学会洞窟測量・記録委員会ニューズレター
Milestone #3 (1998.8.21) Cave survey and cave record committee of the SSJ
1998年7月19日に日本洞窟学会総会開催。第2回の活動方針を検討
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◇第2回委員会議事録
日時 1998年7月19日 16:00〜18:00
場所 なるさわ富士山博物館内研修室
出席者 石川典彦、浦田健作、木崎裕久、近藤純夫、槙田但人、阿世比丸靖司
牧野浩典、渡辺剛広、山西敏光、呉俊一郎、穂積拓哉
議長 浦田健作
書記 木崎裕久
◆議事
これまでに配布した資料について、学会のホームページに載せる予定(近藤)
BCRAとASFの測量精度についての資料配付(石川)
今回の議題
- 洞窟記号の検討
- その他
議題1
UISの統一記号に関する日本の立場
UISの測量委員会は、現在、フランス・スイス・オランダ・ロシア・ブラジル・オーストラリア・イギリス・アメリカ・アル ゼンチン・ベネズエラ・オーストリアの11カ国の代表によって構成されるWorking Group(UIS Working group on Topography andMappping)によって議論がなされている。(※98年7月29日に日本も正式に参加し、現在12カ国)
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本委員会では、UIS記号を推奨していく。
今後、学会版の洞窟記号を作成にあたり、UIS記号にどのような記号を追加すればよいかを検討する。
溶岩洞窟に関しては、日本が世界に先駆けて標準記号を作成するつもりでいかな
ければいけない。近藤、槙田の二人がたたき台を作成する。
ケイビングジャーナルにUIS記号の翻訳を掲載する。過去に日本で使用された記号との対比を紹介し、追加してほしい記号等をアンケートする。
委員会としてまとめ上げた学会版の洞窟記号を、出来次第順次発表していく。
以上を今後の方針とする。
議題2
昨年の第1回委員会の時に、各委員より洞窟測量に関して問題点等の意見を出してもらったが、すべてを議論する時間がなかったので、継続審議を行なう。
パソコンソフトによる洞窟記録に関していろいろやってみたい。(近藤)
UISのワーキンググループでは、統一記号の作業が終わったあとで、今度は測量ソフトの仕様についての作業に入ることになっている。今後、測量ソフトに関して、日本としても考えていくべき問題でもある。(石川)
自分のホームページにいろいろな洞窟測量ソフトを紹介してある。自分でも使用して、いろいろ試しているが、自分の持っているパソコンのOS(Windows)以外のソフトに関して、 Windows以外のOSの方にソフトを試して欲しいので、協力して下さい。(近藤)
洞窟測量に対する教育普及が必要だと思う。(木崎)
測量マニュアル必要であろう。
明治大学地底研究部が、20周年記念として今年の2月に”地底研マニュアル”を発行している。その中で、測量のことも取り上げられている。必要な委員には、コピーを送付します。(木崎)
まとめ
著者の清水氏を委員会に参加を求める。
委員会として、測量マニュアルを地底研のマニュアルをベースとして委員会としてのマニュアルを作成する。そのために、清水氏を委員に加え、発行する予定とする。
測図のグレード(精度)の標準というものがなく、精度の良いものと悪いものが同列に扱われていて、調査をするときに不都合が生じている。(浦田)
まとめ
精度については、BCRA基準を推奨する事で委員会内で反対はない。
洞窟記録について、今後どうするか。(石川)
海外との交換文献を掲載しては?
国内の学生団体の報告書は全て学会へ寄贈するべき。
全国の測図リストについてはどうするか。
まとめ
方針のたたき台を木崎が作成する。
測量ギアについてアンケートをしたい。(近藤)
例)ポケコンは現在10種類ぐらいあるので、各団体使用中の機種の長所、短所を紹介したい。
まとめ
担当を山西さんとし、手始めとして山西さん所属の団体所有のギアーからまとめる。
その他
来年2月に委員会設置から2年となり、委員会を継続するかどうか評議員会で検討される。委員会としては、委員会としての3目標(洞窟測量精度の基準化、測図記号の標準化、洞窟測量記録の整備)を発表し、目標達成にはまだ時間がかかることから、継続の方向とする。
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測量マニュアルについての連絡と提案(木崎)
地底研マニュアルの中での測量部分の著者の一人である白土氏に連絡を取り、マニュアル作成の協力の快諾を得たとのことです。もう一人の著者である清水氏にはこれから連絡を取るそうです。
測量マニュアルについては、地底研のものに洞窟記号に関してはUIS記号と差
し替えて、測量ギアー(ポケコン)の長所・短所のアンケート、購入先等のリストを
追加して我々のたたき台としてはどうか。
今後の活動計画の提案
木崎委員より委員会の今後の活動計画に関しての提案があった。
今後の活動計画は、あまり負担になる公約よりは、期間を区切った目標のような予定表(案)程度が好ましいと考えています。予定表と言っても、半年単位で2〜3年分の予定で、例えば、洞窟記録のデーターベース作成については、下記のようなステップを考えてみる。
第1ステップ 全国の地域ブロック分けと、その地域で洞窟の地域情報に詳しい人のリストアッフ。
第2ステップ リストアップされた人への協力依頼と情報収集。
第3ステップ 収集したデータの分類と情報の少ない地域の列挙と呼びかけ。
4ステップ 優先して情報収集する項目検討(縦穴、過去に事故のあった穴、危険
な穴、保護が必要な穴等)
第5ステップ データベース化の検討と活用方法、メンテナンス方法の検討。
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マイルストーン
日本洞窟学会洞窟測量・記録委員会ニユ−スレタ− No.3
1998年8月22日発行
編集・発行人:石川典彦
発行場所:〒305-0031 茨城県つくば市吾妻3-830-101
E-mail:snow@gsi-mc.go.jp