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国際洞窟救助訓練報告

Report of Stage Secours International 1997 - Speleo Secours Francais

日本洞窟学会洞窟救助委員会 後藤 聡


セルフレスキュー

 10日目は屋内でのセルフレスキューで使われる技術を中心とした様々な小技についての講義である。 ミッチェル掛けやテープやロープを使って、人の体重がかかったロープを懸垂下降する方法、 チロリアンでのデーヴィエイションの通過、アセンダーにぶら下がった意識不明者を救助する方法、 レスキューシートによる簡易テントの作り方、カウンターバランス用のプーリーでのノットの通過など、 多くのテクニックについての実演・講義であった。 多くの事柄については既に知っていたことであったが、いくらか新たな知識を得ることができた。

ロープ上で意識を失った人がいるなどで、 テンションのかかったロープを懸垂下降する方法
ミッチェル掛け。構成が複雑であるがコントロールは比較的容易。 テープや細引きを用いた方法。 メインロープに巻き付ける回数によって制動力を変化させられるが、 巻数を誤るとコントロールが困難になる。

チロリアンでのデービエイションの通過。通過方法は何種類かある。 レスキューブランケットを使用した簡易テント。 床にはロープなどをひきしめ断熱材、緩衝材として利用している。 また開放部の両側にカーバイドランプを置くことで暖房も可能である。


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