ロシア洞窟スライド上映会
Russian cave & karst slide show
[日時] 2002年3月16日(土)15時〜18時
[会場] 明治大学リバティタワー
(中央線御茶ノ水駅下車徒歩4分)
[主催] 東京スペレオクラブ・明治大学地底研究部
[参加費] 無料を予定。機材レンタル費がかかった場合は別途徴収
[内容]
ロシア洞窟学連合・洞窟保全委員のブラット・マヴリュードフ Bulat R.Mavlyudov 博士
によるスライド上映。博士はロシア科学院地理学研究所の研究員で,特に洞窟内の氷や
氷河洞窟とその微気象を研究対象としています.そのほかに洞窟地形学,洞窟保全に関心
を持っています.モスクワ大学洞窟クラブ員としてケイビングを始め,有名な深い竪穴,
スネズナヤの洞口直下ホールに形成される高さ50m以上の氷錐の形成を研究し,地表から
洞内に流下する雪崩が原因であることを明らかにしたそうです.
そのほかに,パミールやテンシャンの氷河洞窟やチベットの氷河気象を研究しており,
国際洞窟学連合氷河洞窟委員会の委員になっています.
上映予定のスライド
グルジア,カフカス山脈 スネジュナヤ-メジョンノゴ
*世界最深級の洞窟が集まるカフカス山地では最も早く探検された深さ
-1370mの洞窟.スネジュナヤ洞口は口径の大きな垂直竪穴で,深さ約200mで
ホールとなる.冬季に地表から流入する雪崩が堆積し,ホールには高さ50m
もの氷錐が形成されている.
トルクメニスタン,カプ-クタン
*石灰岩台地に掘り下げた深い乾燥谷の底に開口する,旧ソ連圏最長の
長さ58kmの石灰洞.洞内には方解石鍾乳石と同様に,セッコウ(ジプサム)
鍾乳石が 形成されている.セッコウ鍾乳石の量と美しさはアメリカの
レチュギア・ケイブをしのぐといわれる.ほかに岩塩中に形成された洞窟
も紹介.
タジキスタン,パミール高原
カザフスタン,テンシャン山脈
*標高4000mを越える高山地域の,寒冷・乾燥気候下で形成されたカルスト
地形と氷河洞窟を紹介.氷河洞窟は氷河中を流れる地下水によって形成された
もので,管状通路や峡谷など,石灰洞地形に類似した地形が発達するが,
石灰洞に比べると形成時間が非常に短い(数ヶ月以下)ので,石灰洞形成の
モデルとして研究されている.
中国,チベットの氷河地形
ブルガリアの洞窟
[参加登録] 当日会場に直接来ていただいて構いませんが、人数の把握のため
事前にE-mail: tokyospeleo@infoseek.jp
まで参加希望とのメールをお願いします。
[連絡先]
東京スペレオクラブ E-mail: tokyospeleo@infoseek.jp